■越前指物とは
江戸時代末期から明治時代初期に、当時の旦那衆の家に出入りしていた指物師が始まりとされています。府中とよばれていた武生(現越前市)は、文化水準も高く、技術的にも高度なものが求められていました。。昭和時代に入って、需要増大に伴い業者数も増加し豊富な地元の木材をを生かしながら製作される組子ランマをはじめとした各種建具は、高い技術水準を誇っています。
パズルのような細い木を組み上げていく技術もさることながら、それがどういう形になっていくのか最初から理解していないと組み上げることが出来ません。そして、出来上がったものは芸術的な美しさを持っているのです。長い時間をかけなければ、その技術は見に付きませんし、さらにオリジナルを生み出していくのは、センスと大変な技術の蓄積がなければ不可能なのです。
その中でも、豊崎正二氏は和紙と組み合わせて、見る人の視線がかわることで変化が生まれる独特の手法でたくさんの作品を生み出し、数々の賞に輝いています。
■豊崎正二からのメッセージ
社会が発展し続け、今までは実用的な物を中心とした「ものづく」りをしてまいりました。
しかし、これだけ多品種に渡ると、今、何が求められているのかわかりにくい時代になってきたと思います。
今、私が想うのは、多年培われてきた技術を活かし、木の温かみと和紙のやわらかさを融合したものから発散する、何かを感じ取れる「ものづくり」です。
そうした私の思いを形作った作品を、ほんの一部ですが紹介いたします。また、新しい住まい作りへの一助となれば幸いです。
大量生産にはない、手仕事による建具、また角度によって表情の変わる建具を どうぞご覧下さい。古くからの技の心で、新しいデザインをこれからも提案してまいります。


全国建具展示会 日進市長賞 組子夏障子
透かし文様が見える場所によって変化し、落ち着いた涼感をかもし出す。スプルース、神代杉使用。斜めの組子を付子に組み付ける技法が技の見せ所


数々の賞に輝いています。